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西村和子著『季語で読む枕草子』
2013/4刊行

和歌の世界の先入観や類想に囚われることなく、春、夏、秋、冬、ただ過ぎに過ぎゆく折々のおもむきの粋を、簡潔な文章で書きとめた清少納言の「枕草子」を、季語という視点から読み解く。

目次

小豆粥―新年最初の望月
雪―香爐峯の雪
雪解け―残雪をめぐるやきもき
春は曙―日本人の美意識
紅梅―行成も認めた才気煥発
雪月花―当意即妙
桜の造花―関白道隆の趣向
花盗人―機知に富む応酬
桜襲―幸福の絶頂
春の炉―誤解を解いたわざ〔ほか〕

季題別西村和子句集
2012/12/25刊行

◆既刊全句集
西村和子の全貌を知る一書。

『夏帽子』『窓』『かりそめならず』『心音』『鎮魂』
既刊五句集に加え、『古季語と遊ぶ』の句も収める。
初句索引付き

◆収録作品より
如月のうすぎぬ展べし海の色
芦の芽の切磋琢磨の光かな
病む人に五月の窓の蒼すぎる
るるるると藻の花ゆるる風立ちぬ
修養のはじめの秋の鏡磨ぐ
入るからに匂ひ湿れる菌山
物思ふ姿に冬の獣等は
曇らじと隠れたりけり龍の玉
行かへて去年今年なき句帳かな
福寿草母に用あるものわづか

西村和子著『NHK俳句 子どもを詠う』
2011/11刊行

新しい「俳句の味わい方」入門。もっと俳句が好きになる、子どもと親を詠った21篇。

目次

四季を詠うその1(はじまりの季節に こどもの日 ほか)
親心を詠う(母の日 父の日 ほか)
成長を詠う(少年 少女 ほか)
かなしみを詠う(夭逝 働く子供 ほか)
四季を詠うその2(正月の子供 風邪の子 ほか)
子育て俳句の先人たち(短夜―竹下しづの女のこと 懐手―中村汀女のこと ほか)
自句自解(その一~三 その四~六 ほか)
「わが町」―あとがきにかえて

西村和子著『気がつけば俳句』
2011/2刊行

俳句に魅せられて、俳句と生きる。「NHK俳句」選者でもあった、俳人西村和子の原点。石川啄木に憧れ文学少女となっていく中学生の頃の思い出から、俳句の虜になっていく過程を達意の文章と優しい口調で語りかける。

行方克巳第六句集『地球ひとつぶ』
2011/1/20刊行

◆第六句集
生涯の午後の日もだいぶ傾いてきたようだ。あるいはすでに夜に入っているかも知れない。とにかく句を作ることだけがわが日々の目的である。まさに無能無芸にしてただこの一筋につながるの思いが深い。

◆自選十句
ことだまの時に血まみれ一葉忌
極月のフェズの迷路にあそびけり
手毬唄路地のでこぼこもて弾み
春の航なまけもの座もありぬべし
泣き笑ひつなぐかちんこ鳥雲に
我が母や羅よりもあつぱつぱ
夏芝居ひゆうどろどろと描かれたる
沢ふたぎその実藍より出でし青
露ひとつぶ地球ひとつぶ露の世や
つつしめと憑坐耳に水の秋

西村和子第五句集『鎮魂』(たましづめ)
2010/8刊行

前句集以降60歳までの7年間の作品400句を収めた句集。

鎮魂歌はもとより亡き人に捧げられるものだが、句を作ることでもっとも魂が慰められ鎮められたのは、残された私だ。その思いをこめた句集名『鎮魂』。
踊唄みやこ恋しとくり返し
雲の峰沖には平家船を並め
年酒酌む生したてたる二人子と
白南風やもとより翼持たざる身
朴落葉して林中にふたりきり
林檎剥き分かつ命を分かつべく
霜の夜の夫待つ心習ひなほ
うつしみは涙の器鳥帰る
我をのみ待つらむひとり魂祭
三人の遺影机上に稿始め
かへりみる勿れ夜桜夜の坂
在りし日のまま並べ掛け夏帽子

行方克巳第五句集『阿修羅』
2010刊行

阿修羅像わが汗の手は何なさむ
うすらひや天地もまた浮けるもの
夜桜の大きな繭の中にゐる
神輿舁く男は拉げたるがよき
羅や氏より育ちされど氏
電線につながれて枯れ深む家
鯛焼は一寸泳がせてから食べる
蝌蚪群るるN極とS極とあり
はつなつや声をはだけて少女らは
憂国じゃ死をまぬがれず曼珠沙華
(自選十句)

行方克巳著『漂流記』
2009/2刊行

若き日の俳句と、俳人論を収録

俳句に出会うまでの瑞々しい青春の航跡。
俳人・行方克己のあらゆる萌芽を宿している
若き日の作品をすべて収録。
同時収録の中村草田男・西東三鬼・橋本多佳子・森澄雄・西村和子論は、
それぞれの作家像に肉迫する渾身の俳人論である。

●目次より
瑕瑾集
灰汁の花
汗駄句駄句
I 慶大俳句以後
II 『無言劇』
蒟蒻問答集
草田男諄々
三鬼燦々
多佳子津々
澄雄沈々
胸の高さに―西村和子の俳句

西村和子著
『俳句のすすめ ー 若き母たちへ ー』
2008/8刊行

女の一生の中で最も輝かしく、ドラマに満ちた子育ての日々。時には育児日記として、時には心の記録として、17字の季節詩に刻む楽しさを、若い母たちにも味わって欲しいと願う著者の実践的俳句入門。

西村和子著『季語で読む源氏物語』
2007/9刊行

源氏物語は季節すなわち春秋の物語であると言えよう。物語の筋を縦糸とするならば、季節描写は横糸となって背景を織り成している。それが出来事に豊かな彩りと深い奥行きとを与え、季節の風や雨や雪が、人々の心のうちを象徴することにもなる。ここに鏤められた季節の言葉に、のちの俳諧の季題、現代の俳句の季語の源を見る思いがする。 --季語という視点から源氏物語を読み解いた本邦初の画期的内容 。

目次

初音―六条院の新春
花紅葉―初恋の人
雪明り―凍る思い
汀の氷―ひき離された母娘
毛皮―末摘花は石長姫
紅梅―知る人ぞ知る
垂氷―雪の中の逢瀬
若菜―緑の生命力
沫雪―閉め出された源氏
深山の桜―走り出てきた美少女〔ほか〕