2023年3月27日(月)今日の一句
すれちがふスキップジョギング花の土手 西村和子 『句集 わが桜』 角川書店 2020年刊 より
当会同人 藤田銀子さんが、句集『短篇の恋』を上梓しました。
藤田銀子句集 『短篇の恋』 2023/3/1刊行 朔出版 十代の頃から詩文の創作を続けてきた著者。師の西村和子は〈蝶生る愛さるること疑はず〉の句を挙げ、「こうした本質に迫る句が詠めるのは、写生を怠らなかった証である」と評 ... "当会同人 藤田銀子さんが、句集『短篇の恋』を上梓しました。" を続けて読む
知音 2023年3月号を更新しました
白 味 噌 西村和子 愚かなる人類に年改まる 身の軋み壁の亀裂も寒に入る 真夜覚めて微光不気味や寒の内 負けつぷり潔きかな初相撲 弓なりに堪へあつぱれ初相撲 破魔矢受く疫病えやみ三年祓ふべく 練るほどに白味噌艶冶小正月 ... "知音 2023年3月号を更新しました" を続けて読む
2023年3月のネット句会の結果を公開しました。
◆特選句 西村 和子 選 白鳥の首逞しく寄ってきし 佐藤清子 白鳥の首に着目したのが面白い。 その長い首はよく見ると逞しく、作者には首から寄ってくるように見えたのだろう。 白鳥は優雅なイメージがあるが、 どけどけと大白鳥 ... "2023年3月のネット句会の結果を公開しました。" を続けて読む
知音 2023年2月号を更新しました
去年今年 西村和子 木登りのはじめ冬木にかぶりつき 少年に腹筋冬木に力瘤 冬晴やサッカー少年いづこにも 働けるかぎり働くちやんちやんこ 客捌きつつ鎌倉の年用意 数へ日のいつもの茶房常の席 年越の塵も埃も我が身より 子ら ... "知音 2023年2月号を更新しました" を続けて読む
2023年2月のネット句会の結果を公開しました。
◆特選句 西村 和子 選 毛糸編む心だんだん前向きに 小野雅子 何か屈託があったのですが、「毛糸編む」うちに無心になり、いつしか前向きな気持になったのです。心の動きが自然に伝わってきます。(井出野浩貴) ク ... "2023年2月のネット句会の結果を公開しました。" を続けて読む
2023年1月のネット句会の結果を公開しました。
◆特選句 西村 和子 選 旅人の伏し目がちなる焚火かな 小山良枝 「焚火」の前に立つと、原始人の感覚が甦ります。近年市街地での焚火が禁止されているのは残念なことです。この「旅人」は都会人なのでしょう。なにか屈託や事情を抱 ... "2023年1月のネット句会の結果を公開しました。" を続けて読む
知音 2023年1月号を更新しました
憂国忌 西村和子 玲瓏と冬天朗々と鳶 禍事を祓へたまへや銀杏散る 手品師の鳩紛れをる冬日向 綿虫やひとりごころを嗅ぎつけて 綿虫や御納戸色を纏ひたる 憂国忌天の金瘡擦過傷 残照に梢をののく憂国忌 憂国忌罪悪感のいづこよ ... "知音 2023年1月号を更新しました" を続けて読む