コンテンツへスキップ

知音 今月号

知音 2024年7月号を更新しました

初  鰹  行方克巳 虹の色庖丁の色初鰹 初鰹分厚くにんにくたつぷりと 半可通怖めず憶せず初鰹 口ほどになき立志伝初鰹 更衣弛たゆき二の腕ありにけり 衣更へて一寸また老けたまひけり 焠ぐごとく手をさし入るる清水かな 真清 ... "知音 2024年7月号を更新しました" を続けて読む

知音 2024年6月号を更新しました

平和憲法  行方克巳 うなづきしひとにうなづき昭和の日 赤紙の来ぬ世の憲法記念の日 のんべんだらり平和憲法記念の日 世の中は憂しと恥やさしと亀鳴ける 亀鳴くとすればふぇーくふぇーくとぞ 往還の此岸彼岸や来迎絵 来迎絵菩薩 ... "知音 2024年6月号を更新しました" を続けて読む

知音 2024年5月号を更新しました

独り言  行方克巳 浅春の用なき十指もみほぐす 淺春の何やら路地の人集り 晩年や十薬干して芹つんで 踏んごみてすぐに清らや芹の水 急ぐごと急がざるごと蜆舟 喪心のかそかなりけり蜆汁 独り言噛んでしまへり冴返る 春は名のみ ... "知音 2024年5月号を更新しました" を続けて読む

知音 2024年4月号を更新しました

浅 春  行方克巳 孫弟子のわれも傘寿や風生忌 死出の旅も三日の旅も春浅き 菜の花に泛きぬ沈みぬしてふたり 春の闇ひとりつきりぢゃないつてこと この半畳踏めば奈落か春の闇 勿とわれ倶利迦羅紋々春の夢 一蓮托生とはぼう/\ ... "知音 2024年4月号を更新しました" を続けて読む

知音 2024年3月号を更新しました

なまこ的  行方克巳 鮟鱇の今生憂しと恥やさしとぞ 口噤むなまこ半分ほど凍り 先手必勝とは思へども海鼠かな なまこ的処世訓垂れ海鼠食ふ 初夢のみぐるみ剥がれたればなまこ 初鏡父を憎みし日の遠く 老来の企みひとつ年酒くむ ... "知音 2024年3月号を更新しました" を続けて読む