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知音 今月号

知音 2020年10月号を更新しました

夏炉焚く  行方克巳 母の庭荒れしままなる帰省かな そのことに誰も触れざる帰省かな 夏炉焚くしばらくここにゐて欲しく 昨夜の蛾の吹かれ覆らんと歩む あけたてのガラス戸に秋立ちにけり 荘出でし三歩に霧の深さかな ほふしつく ... "知音 2020年10月号を更新しました" を続けて読む

知音 2020年9月号を更新しました

ゲルニカ  行方克巳 凌霄の火柱に蝶あそびけり 鉋屑の風こそばゆき三尺寝 裸子に父の胡坐の玉座かな 人買の目をして妻の裸見る ゲルニカの馬が嘶き昼寝覚め 化けて出れば逢ひたきものを半夏雨 泳ぎけり無明長夜に抜手切り 晩緑 ... "知音 2020年9月号を更新しました" を続けて読む

知音 2020年8月号を更新しました

薄 暑  行方克巳 西口の交番前の薄暑かな 軽暖や昔アジトの紀伊國屋 ソーダ水あまさず嘘の聞き上手 紫陽花を描き日月描きけり 梅雨の月飛白のごとく明るめる 浮草にべつたり座つてみたくなる 青胡桃すなほになれぬ奴ばかり 雲 ... "知音 2020年8月号を更新しました" を続けて読む

知音 2020年7月号を更新しました

ダービー  行方克巳 見極めて新茶の緑すすりけり ゆゆしげに古びたるなり古茶の壺 青芝の青のかぎりを返し馬 青芝の起伏耀ひファンファーレ ダービーの穀象に鞭打つごとく ダービーのスローモーションより抜け出す ダービーに騎 ... "知音 2020年7月号を更新しました" を続けて読む

知音 2020年6月号を更新しました

落 椿  行方克巳 餌くれぬ東男に春の鯉 その一枝われに垂れたり紅しだれ 薦抽いて牙なす芭蕉の芽なりけり 累代の墓累々と落椿 くれなゐのみじろぎしんと落椿 病めるなりこのもかのもの山桜 老人の足取いつか蒲公英黄 たんぽぽ ... "知音 2020年6月号を更新しました" を続けて読む